是枝裕和監督『怪物』と同じテーマをやろうとしているように思った。子供ゆえにまだ明確にできない、名付けられる前の感情の話。
ただ、あのラミのレミへの態度をもって、もちろんああいうこの結果を背負わせるのは酷な気がする…… 新しい学校でからかわれた結果、親友と気まずくなるのはよくあることであって。
あと、レミが自殺した後の、ラミがレミの母に、何か言いたそうで言い出せない逡巡。「僕のせいだ」が最後車の中での二人の会話で出てくるまでの時間経過の描き方は好きだった。
ラスト、ラミの家族が引っ越して終わるのもよい。
何度も何度も振り返るレミの今後は──