人文学と法学、それとアニメーション。

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2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「運命」に対する両義的立場に立つ「愛」(と「家族」)──『RE : cycle of the PENGUINDRUM』評註

ピングドラム劇場版前編。 小さくなった冠葉と晶馬が例の水族館に。 テレビ版の年齢の自分たちと陽毬を棚かげからみていたら、ベイビーペンギンが。ついてこいと言ってるようだ。 ついていくと、エレベーター。地下2階までしかないが、パネルをひっくり返す…

過去と未来と現在と──『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』覚書

本作においては、主題歌『クロノスタシス』が象徴的である。クロノスタシスとは過去の一瞬の出来事が長く尾を惹き目の前にちらつくこと。佐藤と降谷の目の前に去就する今は亡き者たち、エレニカの目の前に去就する今は亡き者たち、それらと現在のプラーミャ…

愛を切ることと愛で繋ぐこと──『ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密』評註

本作のテーマの一つは愛であり、そのコインの裏側の孤独である。 ダンブルドアとグリンデルバンドとの愛の血の誓いの束縛。それを打破したダンブルドアにグリンデルバンドが告げたのは「私以外にお前を愛せる者はいない。お前は一生孤独だぞ。」であった。 …