人文学と法学、それとアニメーション。

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2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「安心して負ける」伝統の脱却──『ガールズアンドパンツァー 最終章第2話』覚書

明日はガルパン劇場版最終章第3話の封切りということで、第2話の雑感を今更ながらあげておく。本作までは、特に『劇場版』冒頭で大洗の足を引っ張る知波単に正直「学習せいや!!」とイライラしていたのであるが、それすらも本作の布石だったのかと思わずに…

「神」ならざる「人」の奇跡の物語――『シン・エヴァンゲリオン劇場版』評註

大体この手のビッグタイトルで、かつ伸ばしに伸ばされたものは、結末も複雑曖昧で、名前負けする場合が多いのであるが、しかし、本作は、その「エヴァンゲリオン」を終結させるにふさわしいものであったと思う。非常に満足である。 正直、テレビ版から始まっ…

政治の成立――『響け!ユーフォニアム』1期『かぐや様は告らせたい?』『帝一の國』『ノラガミARAGOTO』

「デモクラシー」が描かれている作品は無数にあるが、「政治」が描かれているのは近時だと『響け!ユーフォニアム』1期10話11話、『ノラガミARAGOTO』12話、『帝一の國』、『かぐや様は告らせたい?』6話あたりで、構造上「選挙」や「オーディション」が絡む…