人文学と法学、それとアニメーション。

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小さくてもできること──『マルセル 靴をはいた小さな貝』覚書


まぁとにかくキュートですよね、マルセルと家族たち。笑

 



あと、特にマルセルは体が小さいくせに、しかも人間たる動画作成者に対してウィットに富んだジョークを連発し、ときに深いことを言う。それでいてウソは言わない。これはウケますわ。笑笑

 

モーツァルトを愛好し、60ミニッツを楽しみにし、家主の人間ともペットの犬とも良好な関係を築く。

 

テニスボールで移動する。

電動泡立て器を木の枝に結んで木を揺らし果実を落とす。

蜂蜜の粘性を利用して壁を上る。

 

「身体が小さいこと」からくる障害を軽やかな知恵で乗り切るマルセルは、心強い。

 

また、マルセルのおばあちゃんが死期を悟り、しかし自分の死でマルセルを落ち込ませたまま家族離散にしておくわけにはいかず、食事をしたように装い、ピンクのクレヨンで血色良く見せ、そしてマルセルの未来を切り開いたのは、自分も死期が迫る大変ななかで、よくやったな、と……うう……

 

孫と2人で置き去りにされ、食糧がなくなったため自作農をはじめたおばあちゃん。気持ち悪く言葉が通じない虫とすらコミュニケーションをとっていたおばあちゃんは、本当にすごかった。

 

おばあちゃんのおかげで、マルセルは勇気がなく断っていた60ミニッツに出ることができ、結局、家族と再開できた。

 

ギレルモ・デル・トロの『ピノッキオ』を数ヶ月前に見たところだったので、ストップモション‼︎と叫んでた。笑