本稿筆者は「BanG Dream!」シリーズに触れていない。
どころか、ソシャゲ全般をしていない。
がともかくも映画として2段構成でそれ自体として完結しているため、シリーズ背景抜きに覚書を書いておくこともあながち無駄ではないであろう。
(なお、バンドリやってないのになんで見に行ったかというと、BS11の深夜アニメのCMでたまたま深い印象を残した曲がRoseliaの『約束』だったからですね・・・)
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絵について言うと、3D3Dしているので、若干違和感があった(さながら、Vtuberのような。もっとも、Vtuberにも全く詳しくない)。
ストーリーについては、『Roselia』は、ボーカル・湊友希那、ギター・氷川紗夜、ベース・今井リサ、ドラム・宇田川あこ、キーボード・白金燐子の5人からなるバンドユニットで、その5人が徐々に集まりバンドを結成し、ぶつかり(というかすれ違い・・・かな)合いながら最後に友希那の悲願であったFUTURE WORLD FES.での最高の演奏をする、という物語である。タイトルにもなっている『約束』と『Song I am.』を軸に(それ以外の曲についてもそうであるが)『Roselia』の順次の進化が歌詞に織り込まれてもおり、非常に情動的共感を引く作りになっている。そして、あこじゃないのだが、とにかくRoseliaは他グループと比較しても別格と言う感じで、非常にかっこよく、演奏に迫力を感じた。
気になったのは劇中への曲の配置の仕方で、特に『BanG Dream! Episode of Roselia Ⅰ : 約束』の方ではあえて『約束』を完全な形では出さず、『BanG Dream! Episode of Roselia Ⅱ : Song I am.』の途中で使い、そしてエンデイングが『Song I am.』ではなく『Singing “OURS”』など、非常に込み入った作りになっていた。
BanG Dream!を知らなくともかなり楽しめた。