人文学と法学、それとアニメーション。

人文学と法学、それとアニメーション。

2023-08-15から1日間の記事一覧

人間はフィクションを作りフィクションに助けられて人生の荒波を進む──『バービー(Barbie)』評註

今、松濤美術館で「私たちは何者?ボーダレス・ドールズ」展をやっている。 (行ってないので文章を繋げられない!笑) 『バービー』は、人形というものをとおして人間というものを顧みるお話であり、「男社会」も「バービー」も人間が過酷さに打ち勝つため…

「社会」あるいは「政治」の欠落──『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~』評註

ミクロレベルについては、「一人でも誰かが味方でいてくれること」が、社会から切れない、人生をあきらめないためには必要であるという指摘は適切である。 また、観客へのメッセージとしても、むしろ非理谷ではなくしんちゃんの側、「最後の一人」を見捨てな…