人文学と法学、それとアニメーション。

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フィクションと「他者」に一歩踏み込むこと──『グリッドマンユニバース』評註



 

TVシリーズの『SSSS.GRIDMAN』と『SSSS.DYNAZENON』の登場キャラクターが勢揃いする()作品。

 

みんな六花の家に泊まるので、修学旅行感が半端ない。笑

 

宝多家のリビングで裕太や六花や将、新世紀中学生組、ダイナゼノン組みんなで焼肉つついて、わちゃわちゃしてる感じがとても楽しい。笑

 

また、文化祭もわちゃわちゃ。

 

まぁ、今回のボスは「混沌」を目指していたし、マルチバースの話と相性はよい。

 

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戦闘シーンももう全部使いますの豪華絢爛、グリッドナイト=アンチくんと2号ちゃんまで出した上での、人間の感情の集積体が意識を持ちグリッドマンのおい目につけ込んだ最強怪獣とのバトル。

 

こちらも宝多家、文化祭同様かなりわちゃわちゃしていた。笑

 

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主題はド直球、想像力あるいはフィクションの話。

 

また、他者の話。

 

だからこそ、裕太が六花に告白する話が通奏低音としてあるのである。

 

他者を認めるからこそ、その他者と協力して社会問題(怪獣=他者の剥き出しの欲望)に取り組む必要があり、そしてそのためには他者(基本的には仲間側だが、しかし敵側にも)への想像力が必要になる。

 

グリッドマンの分裂解体消滅を阻止するために必要だったのは、裕太、六花、内海、蓬、夢芽、ちせたちの、人それぞれの主観が見たグリッドマンを統合すること=間主観であった。

 

そして、蓬と夢芽が付き合うという小さな一歩がダイナゼノンにおける他者に一歩踏み込む話だったのと同様、裕太が六花に告白するのもまた同じ他者に一歩踏み込む話である。

 

漢気じゃんけん負けた裕太と六花二人がアイス買った帰りに、公園のブランコのところで大学生の部屋案件の真相を聴いて安堵する裕太とか、ほんといいよね…

 

ラストの照れ六花、マジで良かったなー!笑

 

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しかし、新条アカネ、成長したね。涙

 

もちろんTV版ラストで、その予兆は確実にあったわけだけど。

 

自ら、しかも友人たちと河原のゴミ拾いをし、アンチくんに謝れるようにまでなった、神様。

 

色んなところで泣いたけど、アカネがアンチくんの髪わしゃわしゃしてた、あそこが一番泣いたね

 

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舞台挨拶で最初3日間(の動員数)が大事だと誰かが言っていた。

 

また需要があれば続編がありうるという雨宮監督発言も。

 

まだ見てない人は是非劇場に足を運んでください。

 

損はさせません!笑