人文学と法学、それとアニメーション。

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2020-05-26から1日間の記事一覧

令和元年日本のマニフェスト――『天気の子』評註

0 はじめに 忘却、象徴、祈りと解釈学 本作は現代の日本を舞台とするフィクションであるのみならず、現実の日本の裏面を画面に克明に記録するとともに、象徴天皇制を持つ日本に内在する制度的強制/忘却を如実に示している。 これは牽強付会として一蹴でき…